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うえの たかこ
手仕事の部屋 sumica
母は自宅で細々と洋裁の先生をしていました。
私の周りにはいつでも洋裁の道具や布の切れ端がありました。
古いボタンはままごとに。 糸巻きは積み木にして
遊んでいました。
私は当たり前のように母が作ってくれた服ばかり着ていました。
そして高校生の頃から わたしは自分で服をつくるように
なっていました。
結婚し、子供ができても服作りは家事の一部のように
わたしの日常にありました。
長女が3歳の頃、シュタイナー教育に出会い,ウォルドルフ人形を自分で作るために初めて羊毛を取り寄せたその素材の感覚に惹かれ、独自で羊毛フェルト雑貨を作るようになりました。
それは 服を作ることと合わせて
わたしの「手仕事」となっていきました。
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「手作り」って何でしょう?
それはいつも誰かのためにつくること。
もちろん自分のためにも。
手作りされたものは、作った人と、それを受け取った人の
こころをつなげます。
「作りたい」と心が動いてできたモノには、
愛しくて、うれしくて、ありがたくて、
という 気持ちを通い合わすチカラ が宿る気がします。
実は出来あがったモノより、そんな目に見えない価値のほうが
大きいかもしれません。
それが「手作り」の本質なんだと信じながら、
心が動くモノ作りを続けている私です。
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